この記事の中で、「核兵器廃絶」は、理想論ではなく現実論である。また、「核兵器」は、必要悪ではなく絶対悪と訴えられているという。私は、この論法に反対ではない。しかし、基本的な部分が欠けている様にしか見えないのだが。どうでしょうか。
核兵器禁止条約にアメリカをはじめ、主要国が多数不参加となっている。その中で、このICANの活動がノーベル平和賞を受賞したというのだが、何処がどう変わるのだろうか。何が進展するのだろうか。誰か説明して欲しいものだ。
核兵器は絶対悪であり、核兵器廃絶は現実論ではある。しかし、どうやって実現するかについて、誰も何も言っていない。その事に目を向けない活動は、何もしないに等しいと思うのは、私だけでは有るまい。
最近、緊張の元となる朝鮮半島の状況を見れば明白だ。この状況をどうやって解決するか。そこが問題なのだが、アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツ、フランスのどの国も解決策を出していない。アメリカに至っては、まさに核兵器の正当論を展開している始末だ。
では、どうやって廃絶するのか。核兵器廃絶を一気に進めることは絶対に不可能だ。最初にあるのは、現在保有している国家の保有の正当性を認める事から始めないといけない。そこが現状だ。現状を無視して、声だけ上げても始まらない。何も始まらない。
現在の保有国の権利をまず認め、それ以外の国の保有をさせないという取り決めを最初にしなければ、朝鮮半島の様な事が起きる。そして歯止めが効かなくなるのだ。そういう仕組みが完成するば、核保有国が取れる次の一手が見えてくるのだ。
声を上げて、皆が賛同する。これは、美談ではあるが、解決策ではない。無いよりは増しな程度だ。殊に核兵器に関しては。その事に気付いて欲しい。
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