2017年11月11日土曜日

これが日本国民が選んだ選択なのか?

加計学園に獣医学部新設を認められた。その状況は、日本が第二次世界大戦に突き進んでいた頃の状況によく似ていると感じてならない。選挙に圧勝したからと、常識で計れないことを進められているのだから。
 加計学園に獣医学部新設を認めたことが大きなニュースとなっています。その中で、よく真実を纏めた記事を見付けました。朝日新聞の『加計審査、再三の不備指摘 学園側へ「警告」文書も』という記事です。
 記事の要旨はこうです。大学設置審の投信を受けて学部の設置は決定した。しかし、申請前から答申の結果に至るまで、不可解なことが多過ぎると解説しているのてす。その中心部分が安倍総理自身を含めて、自民党政権と官僚が、知らない、証拠は無い(無くなった)と平気で嘯いている。記事自体が長いの、要点を紹介したいと思います。
 まず、安部氏の総理としての発言です。岩盤規制に風穴をあけるとして、特区によって獣医学部を新設する。2校でも3校でも、意欲あるところはどんどん獣医学部の新設を認めていく。そういう発言の中、手を挙げた京都産業大学は認めず、加計学園のみ認めた理由は、未だ明確となっていない
 大学設置審が設置可能の答申をしたというが、審議会とは、申請が可か非かを審議するものだと思う。しかし、実際には、審議開始時には設置が許される状況では無かった。指導の結果、ぎりぎりで設置可能と判断されたというのが実態。しかも、ぎりぎりが許容範囲がどうかも疑問視されている。
 特区での獣医学部新設の目的として、最近度々問題とされている、鳥インフルエンザの様な人獣共通感染症の研究が挙げられています。新設される学部なら、そういう最新の課題にチャレンジすべきではないかと思います。しかし、加計学園にはその実習の場が準備されていない。専任教員が足りしてないと指摘すれば、増員したものの高齢層に偏っている。職員とのバランスを取って、入学定員を160人から140人に減らしたというのは驚きだった。少なくても、多数の私立大学で水増し入学は行われていると聞きます。対策となっていないのでは無いでしょうか。
 安倍総理やその側近に加計学園側が働きかけたという事実は、最早否定しようが無いと思うのですが。官邸のみならず、官僚も加勢して、否定に躍起となって、結果的に有耶無耶に出来たと官邸サイドは見ている様です。前川喜平元事務次官が綻びを見せたのですが、残念ながら明確にすることはできませんでした。
 そういう中、信じがたいことに、安倍政権は、選挙で国民の判断を仰ごうという奇策に出ました。上記の事実を国民が理解していれば、到底勝ち目は無い戦いに見えました。ところが、不思議なことに、快勝してしまいました。そうして、これ見よがしに、加計学園の獣医学部新設を認める動きをした様に見えます。
 第二次世界大戦は、国民が望まない政策を当時の政権が一方的に進めたから起きたものです。当時の仕組みでは、東條英機が国民の総意に基づいて行動するという訳ではないので、その機序は全く異なります。
 しかし、国民の総意が騙されて政権が運営されているという状況は変わらないと思います。上記のタイミングで選挙を実行した、その実行力は、真珠湾攻撃を実行するのとそんなにかけ離れていない様な気がします。私は、国民にとって危機的状況だと感じています。

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