NHK熊本放送局が記者に送付すべきメールを誤って、別のアドレスに送ってしまった。気付かないまま6月中旬から9月初旬まで、98通ものメールを誤送信続けたという報道です。その内容が熊本県警から報道用の広報文であり、個人情報が含まれているとのこと。
そこで採った手立てが次の内容で記載されていました。「誤送信先に削除を依頼する謝罪のメールを送ったが、返信はないという。」わが耳(目)を疑いました。
メールアドレスはアドレスという様に、メールアドレスの保持者のアドレス情報があります。例えば、akabey@mm.goo.jpというアドレスが有ったとします。最後のjpは、日本で発行されたドメインのメール。次のgooは、gooという組織(実在組織を使ってすみません)が発行したアドレス。mmは、gooが管理するアドレスグループです。つまり、gooが、mmというグループのakabeyというアドレスを発行していることが分かります。そうやって発行先を必要に応じて調べることはできます。一般に「goo.jp」の部分はドメインと言い、世界的に管理されているのです。記事では、こういう調査を実施したのかまったく触れられていません。最低、実施すべきことです。
それに対して、なぜ謝罪メールを送ったのでしょうか。私なら、6月中旬に最初に届いた時点で間違っていますよと返信いたします。その受信者は、間違って届いていることを理解した上で放置していたのです。悪意が有るとは限りませんが、最悪のことを考えないといけません。その最悪の時に、この様なメールを送るとどうなるでしょうか。
「とうとう知れてしまった。痕跡を消さないといけない。」と考えるのです。これが原因で送り先の追究が出来なくなる可能性が出てきます。だから、絶対にしてはいけない事をしてしまっています。
県警に謝罪したということは、県警は相談に乗っているはず。何故、こんな初歩的にミスがされたのか。想像は容易い事なのですが、信じがたい事でもあります。みなさんも気を点けましょう。