最近、結果的に被害者殺害や重篤な危害を加えるという事件が沢山起きています。そういうストーカー犯人に対し、今年度から医療機関での治療やカウンセリングを勧める取組を始めたというのです。そうして、治療を受けた加害者は25%しか居なかったという記事でした。
昨年4月から12月までの対象事件は、293件。その内、治療に応じたのが108件、実際に治療したのが73件だそうです。一方、治療を拒否したのは、179件で全体の60%以上だというのです。その拒否の理由が「自分は病気ではなく、必要ない」と言っているそうです。
何か、おとぎ話を聞いている感じを受けませんか。例えば、邪悪な悪魔を天使が回心さなさいと説得している様なシーン。
37%の方が同意して25%の方が受診したとは、意外かもしれません。しかし、良心の呵責を感じる人もいるということでしょう。そうすると話は簡単です。60%以上の人は良心の呵責を持たない人ということになります。
極端な言い方をすれば、この60%を超える人々は、更生の可能性が低いと言わざるを得ません。にも関わらず、「お勧め」で済まされるというのでしょうか。
最近、「共謀罪」の要否が国会での議論となっています。これは、犯罪を計画した時点でその罪を問うもの。まだ未遂となる前の段階の罪を問うという議論なのです。既に、ストーカーとして人に何らかの危害を加えた方が罪を問われないとは不思議なものです。
ここで言う「お勧め」は間違いだと思います。法の整備は必要でしょうが、執行命令により強制すべきことだと思います。これでは、ストーカー被害で亡くなった方が不憫で仕方がありません。悲しい事です。
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