さて、事故を起こしたステラ車の車は、レベル2だといいます。つまり、高速道路などで通行帯に沿って進路を守ることはできるが、安全運転は運転手が責任を持たなければならないレベル。こうなると、運転手が悪かっただけ。自動運転車を否定する理由にはならないというのです。
私は、ブレーキアシスト車が発表された後、自動運転車の開発が進むにつれて相当な不信感を持っていました。その点に、だれも、どの報道機関も、どの有識者も殆ど触れていない点がとっても気になっていました。今回も誰も触れようとしません。
自動運転車は、何の為に設計されるのでしょうか。だれもが事故を無くすためと説明します。しかし、実際は事故は増える可能性の方がとても大きいと思います。今回がその典型的な例です。
調べるとアメリカのレベルの話には、こう記載されているそうです。『「レベル4」や「レベル3」と区分している自動運転車、つまり「走行中に、安全上必要なすべての動作を自動で行う」ものでも、「特定の状況で、安全上必要なすべての動作を行う」ものでもない。』それは、「だから、レベル2の自動運転車を安易に運転するは事故は起きても当たり前」と言っている様なものです。でも、本当にそれで片付けて良いのでしょうか。
この状況は、簡単な話だと思います。要するに、一般の運転手は、この安全がどの程度危険かを分かっていないのです。より安全になると思えは、自然と気が緩みます。それでも運転できる技量(気質)が非常に高い運転手は良いのですが。普通の運転手は、自動で運転してくれると知った時点で絶対に気が緩みます。その事をどの程度理解されているかが問題なのです。増してや、メーカーは安全だと言って、タレントが手放しで運転して見せるのです。これでは、手放しでも安全と思ってしまいます。
自動運転車の事故は、まだ責任がはっきりしていません。今回の様な事故が起きると、メーカはその危険性は説明済みと言うでしょう。冒頭に書いた部分に現わられています。しかし、運転手が生きていたら聞いていないと言うでしょう。その時に誰が責任を取るのですか。
問題は、第三者が被害者になった時です。責任を負う能力を持たない加害者に対して、どう対処すれば良いのですか。恐ろしい話だと思いませんか。
私は提案したい。自動運転車を販売するメーカは、レベルがどのレベルであっても、その自動車が原因の事故は全て責任を負うこと。そうで無ければ、とても危険な道具だと言わざるを得ません。問題は自動車の性能では有りません。運転者の意識が問題なのです。
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